子どものためのオペラ「まほうのふえ」～パミーナ姫のたんじょうび～

演出：菅尾　友

1979年札幌生まれ。4歳でバイオリンを始め、アメリカ・ミシガン州の選抜オーケストラにおいてコンサートマスターを務めた他、故・山本直純氏が指導したジュニア・フィルハーモニック・オーケストラや、アジア・ユース・オーケストラのヨーロッパ・ツアー等に参加。ニナガワ・カンパニー・ダッシュ、東京・新国立劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパー演出スタッフを経て、オペラ・音楽劇を中心に演出家として活動。2022/2023シーズンからドイツ・コトブス州立劇場のオペラ部門監督代理兼首席演出家に就任した。

これまでに『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』（東京・日生劇場）、『ジュリアス・シーザー』（東京二期会）、『魔弾の射手』『サルタン王の物語』（関西二期会）、『ドン・キホーテ』（びわ湖ホール）、『ユグノー教徒』『ニクソン・イン・チャイナ』『神々の黄昏』『屋根の上のバイオリン弾き』（ヴュルツブルク歌劇場）、『トゥーランドット』『蝶々夫人』（ドルトムント歌劇場）、子どものための『魔笛』（ザルツブルク音楽祭）、『子どもと魔法』（ケルン歌劇場）、『ファウスト』（ビーレフェルト歌劇場）、『月の世界』『ロビン・フッド』（チューリヒ歌劇場）、『ノルマ』（プラハ国立歌劇場）、『鬼恋』（香港・世界初演）、『梧桐雨』（台湾國家戲劇院・世界初演）等の舞台を演出。2023/2024シーズンは『ばらの騎士』『三つのオレンジへの恋』等を演出予定。

国際基督教大学卒業。08年文化庁新進芸術家海外研修制度派遣、09年ヴァーグナー国際財団奨学生、13年五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。

指揮：瀬山 智博

これまでにドイツのマクデブルグ歌劇場、デッサウ・アンハルト州立歌劇場、スイスのヴィンタートゥール歌劇場などの歌劇場で指揮者を務め、オペラとシンフォニーの両分野において国際的な活動を続けている。2008年にドイツのアーヘン市立歌劇場のコレペティトールとして活動を開始。2009年にウィーンのシェーンブルン宮殿歌劇場でモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」を指揮してヨーロッパデビュー。ブレゲンツ音楽祭副指揮者、グラフェネッグ音楽祭やトリノ王立歌劇場および兵庫県立芸術文化センターにおいて佐渡裕氏のアシスタント指揮者を務める。2016年からはドイツ・マクデブルグ市立歌劇場のカペルマイスター（専属指揮者）として活動。ビゼー「カルメン」、ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」など数々の公演を指揮し好評を博した。2003年からはウィーン楽友協会合唱団のメンバーとして研鑽を積み、同合唱団コレペティトールとして活動。その他、トーンキュンストラー管弦楽団アシスタント指揮者やウィーン少年合唱団の指導を務めるなど活動の場は多岐にわたる。大阪音楽大学ピアノ科、ウィーン国立音楽大学指揮科および同大学院修了。シエナ・キジアーナ音楽院オーケストラ指揮ディプロマ所得。ブザンソン国際指揮者コンクールファイナリスト。

美術・衣裳 Julia K.Bernd

ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校でドラマ・演劇の学士号を取得。名門モトリー・シアター・デザイン・コースにて、アリソン・チッティの指導のもと、舞台美術および衣装デザイナーとして研鑽を積む。2011年、リンベリー賞（舞台美術部門）にノミネート。パフォーマンス集団「non zero」とのコラボレーションで2012年にオフ・ウェストエンド賞のベスト・エンターテインメント賞を受賞した。

2016年からフリーランスの舞台美術・衣装デザイナーとして、演劇、オペラ、映画の分野で国際的に活動している。これまでにドイツ・ハンブルク劇場、ブラウンシュヴァイク州立劇場、ハノーファー州立劇場、ヴュルツブルク・マインフランケン劇場（ユグノー教徒、 中国のニクソン、他）、コトブス劇場（ロジェ王）、ザンクト・ガレン劇場（椿姫）、ザルツブルク音楽祭（子供のためのオペラ「魔笛」）／フェニーチェ堺（こどもオペラ「まほうのふえ」、ノルウェー国立オペラ・バレエ（セビリアの理髪師）、フィレンツェ五月音楽祭（ロミオとジュリエット、他）、ベルリン・コーミッシェ・オーパー（カーチャ・カバノヴァー、他）等を手掛けた。

欧州で近年活躍が目覚ましい演出家の菅尾友、イェツケ・マインセン、ニナ・ルッシ、ベン・バウアーらと、長年に渡り共同している。

今後、プラハ国立歌劇場「馬子にも衣裳」、コトブス国立劇場「魔笛」、チューリッヒ歌劇場「セルセ（クセルクセス）」などの上演が予定されている。

管弦楽/大阪交響楽団

１９８０年「大阪シンフォニカ－」として創立。創設者である、永久名誉楽団代表・敷島博子が『聴くものも、演奏するものも満足できる音楽を！』を提唱。いつも聴衆を“熱く”感動させるその演奏は、「魂の叫び」「情熱の音」と評されている。

２００１年１月に、楽団名を「大阪シンフォニカ－交響楽団」に、２０１０年４月「大阪交響楽団」に改称した。２０２２年４月、新指揮者体制として、山下一史（常任指揮者）、柴田真郁（ミュージックパートナー）、髙橋直史（首席客演指揮者）の３名が就任、さらなる楽団の飛躍が期待されている。

楽団公式ホームページ（https://sym.jp）（２０２２年４月現在）

パミーナ/松原　みなみ

東京藝術大学音楽学部声楽科を経て、同大学大学院音楽研究科修士課程(独唱)、博士後期課程(独唱)修了。博士号(音楽)を取得。ウィーン国立音楽大学オペラ科を審査員満場一致の首席(最優秀)修了。Jan Kiepura国際声楽コンクールR.シュトラウス賞受賞。第26回コンセル・マロニエ21第三位。第91回日本音楽コンクール声楽部門(歌曲)第一位、ならびに木下賞、畑中賞、E.ナカミチ賞受賞。

【コメント】
大好きな魔笛、大好きなパミーナを地元大阪で歌えることがとても嬉しく、今から楽しみでなりません！皆様、ご来場お待ちしております‼

夜の女王/谷川あお

神戸市出身。現在、大阪音楽大学4年次在学中。演奏家クラスに在籍。第4回豊中音楽コンクール第1位、第72回全日本学生音楽コンクール大阪大会奨励賞、第24回日本演奏家コンクール入選、等。学内公演において「魔笛」夜の女王の他、「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」などに出演。石橋栄実氏に師事。

【コメント】

フェニーチェ堺という素晴らしい舞台で歌わせていただけることの幸せを噛み締めて精一杯務めさせていただきます。

パパゲーナ/辻󠄀本 令菜

大阪音楽大学卒業。在学中『ポッペアの戴冠』ポッペア役などを演じ、卒業演奏会にも出演。

卒業後、びわ湖ホール『つばめ』・『ファルスタッフ』合唱、「滋賀県新人演奏会」等に出演。

本公演にてオペラデビュー。

これまでに、北島都也、晴雅彦、中村恵理の各氏に師事。

【コメント】

大変豪華な制作陣の方々や出演者の皆様とともに、素晴らしい大劇場で演じられることをとても光栄に思います。この貴重な経験を楽しみながら、パパゲーナのチャーミングさを存分に伝えられるよう、本番まで一層研鑽を積んでまいります。

パパゲーノ/仲田 尋一

大阪音楽大学大学院 声楽研究室・オペラ系修了。新国立劇場オペラ研修所第21期修了。これまでに《フィガロの結婚》アルマヴィーヴァ伯爵、《コジ・ファン・トゥッテ》グリエルモ、《ドン・ジョヴァンニ》ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ、マゼット《魔笛》パパゲーノ、弁者、などその他多数オペラに出演。オペラ研修所在籍中に、ANAスカラシップにより、ミラノ・スカラ座アカデミーにて研修。

【コメント】

皆様こんにちは、今回パパゲーノ役をさせていただく仲田尋一です。

初めて魔笛をご覧になるお客様も、何度もご覧になられたお客様にも楽しんでいただける公演になると思います！

僕も今からとてもワクワクしております！

皆様是非是非お越しくださいませ♪

タミーノ/福西 仁

大阪音楽大学音楽専攻科修了。これまでにオペラ「ドン・ジョヴァンニ」ドン・オッターヴィオ役、「魔笛」モノスタトス役、「蝶々夫人」ゴロー役などで出演。

【コメント】
「まほうのふえ」に出演させていただくのは2019年に引き続き、今回で二度目となります。お客様に楽しんでいただくための仕掛け盛りだくさんの舞台ですので、きっとオペラを身近に感じていただけると思います。皆様を会場でお待ちしております。是非お越しください！

モノスタトス/坂東 達也

大阪府立夕陽丘高校音楽科(ヴァイオリン専攻)卒業、東京藝術大学声楽科卒業、同大学大学院音楽研究科(修士課程)独唱科修了。
第18回滋賀県新人演奏会最優秀賞。
これまでに金丸七郎、菅英三子、市原多朗、竹本節子の各氏に師事。

【コメント】
モノスタトスは僕にとって特別な役柄です。顔の濃さ、色の濃さ等、全てにおいて僕そのもので、モノスタトスにこだわってきました。どうぞお楽しみください！

ザラストロ/湯浅 貴斗

奈良県出身。大阪音楽大学大学院声楽研究室オペラ系修了。新国立劇場オペラ研修所第22期生修了。

第71回、第72回全日本学生音楽コンクール大阪大会第１位。第32回宝塚ベガ音楽コンクール第3位。第25回松方ホール音楽賞入選。第26回コンセール・マロニエ21入選。

オペラでは幅広い音域を活かし、「フィガロの結婚」フィガロ、伯爵、バルトロ、「ドン・ジョヴァンニ」ドン・ジョヴァンニ、レポレッロ、騎士長、「コジ・ファン・トゥッテ」ドン・アルフォンソ、 「悩める劇場支配人」ドン・クリソーボロ(日本初演)、「蝶々夫人」シャープレス、「真珠採り」ズルガ、「カルメン」ズニガ、「魔笛」ザラストロ、「イオランタ」レネ王などの役柄を演じ、「第九」や宗教曲でもソリストを務める。

昨年度、兵庫県立芸術文化センター主催ワンコイン・コンサートに出演。ザ・シンフォニーホール主催オールスター紅白オペラ歌合戦に例年出演。

【コメント】

ザラストロ役の湯浅タクトと申します！まだまだ年齢は若者のつもりですが、見た目も中身もお父さん役にピッタリではないでしょうか(笑) どんなキャラクターになっていくのか… 今から自分でもワクワクしています。皆様に楽しんでいただけるよう、家族(出演者一同)一丸となって盛り上げます！是非、娘の誕生日会にいらしてください！プレゼントもお忘れなく…！