(c)ブルノ国立劇場
大阪・関西万博開催記念
< ブルノ国立劇場 母 Mother >
『人類という偉大な物語の前には、一人の命など大海の一滴に過ぎない』という事実に耐えることはできるだろうか?
「Introduction はじめに」
チェコ演劇を代表する古典作品に現代的なアプローチを続けるブルノ国立劇場。2022年4月の初演以来、現代と見事にマッチさせた演出で、レパートリー作品として定期的に上演されているカレル・チャペックの名作『母』を、大阪・関西万博開催を契機として、関西で初公演します。チェコを代表する小説家、劇作家であるカレル・チャペック(1890-1938)は、反戦劇によって、スペイン内戦だけでなく、ヨーロッパ全土で高まるファシズムの傾向にも抵抗しました。
「Story ものがたり」
夫をアフリカでの戦いで失ったドロレスには5人の息子がいた。長男は医師として、次男はパイロットとして、それぞれの使命を果たして死んだ。双子の三男と四男は内戦に巻き込まれ、戦いの中で2人とも殺される。亡くなった者たちは霊となってドロレスに話しかける。戦火が激しくなり、戦争への参加が呼びかけられる中、唯一生き残っている末息子のトニは軍への入隊を志願し、死んだ父と兄弟たちはトニの決断を支持する。トニまで失う事はできないと必死に抵抗するドロレスだが…。
<原作> カレル・チャペック
カレル・チャペックはチェコスロバキアを代表する小説家、劇作家、物語作家、コラムニスト、フランス詩の翻訳家。
チャペックの劇作は、演出家及び劇作家として活躍した1920年代に始まる。彼の戯曲『R.U.R. – Rossum’s Universal Robots』(1920年)は、「ロボット」という言葉を世に知らしめた近未来SFであり、『マクロプス家の事件』(1922年)は、後にモラヴィアの作曲家レオシュ・ヤナーチェクが音楽を手がけた。
1930年代初頭、カレル・チャペックはジャーナリズムと小説の執筆に専念した。劇作家としての活動を始めたのは1930年代後半になってからで、1938年12月29日にハビマで初演された『白い病』(1937年)と、1939年12月3日にハビマで初演された『母』(1938年)を、ズヴィ・フリードランド演出のもとハンナ・ロヴィナ主演で発表した。
1925年、チャペックは国際ペンクラブの一部としてチェコスロバキアペンクラブを設立し、数年にわたり同クラブを主宰した。
カレル・チャペックは、芸術家であり、人文主義者であり、哲学者でもあるという多才な個性を、その著作のすべてにおいて発揮している。第二次世界大戦の間、チャペックは若きチェコスロバキアの機知に富んだ精神の一人であった。1938年12月、彼はインフルエンザに罹り、急性腎炎と二重肺炎になった。チャペックは1938年12月25日、ナチス・ドイツによるボヘミアとモラヴィア占領の数ヵ月前に肺水腫で死亡した。
<演出・上演台本> シュチェパーン・パーツル
<キャスト> ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニー (c)ブルノ国立劇場
ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニーは、伝統的かつ近代ヨーロッパ志向のアンサンブルで、チェコの文化シーンにおいて重要な位置を占めています。その目覚ましい伝統は、民族復興期の最盛期を迎えた19世紀後半にさかのぼり、チェコ語による最初の劇場として設立。
現在、ブルノ国立劇場ドラマ・カンパニーは、マヘン劇場とレドゥータ劇場という2つの歴史的に貴重な建物を所有しており、その舞台では、伝統とスタイルの多様性に重点を置きながら、現代的なテーマに対する芸術的な作品を提供しています。
2019年からは、ドラマトゥルクであるミラン・ショテックが芸術監督を務め、若手俳優や舞台演出家を迎え入れ、アンサンブルの若返りを図っています。ショテックの芸術的目標のひとつは、チェコと外国の現代劇を上演すること以外に、チェコの古典的な劇作家に焦点を当てることです。彼は、チェコ演劇の世界観を決定づけた古い戯曲への現代的なアプローチを堅持しており、チャペックの戯曲『母』の上演は、このような長期的な経過の一環でもあります。
フェニーチェ堺 小ホール
※駐車台数が限られています。公共交通機関をご利用ください。
5,000円(全席指定席・税込)
※未就学児入場不可
※車いす席をご希望の方は、お申込みの後フェニーチェ堺(072-223-1000)までお問い合わせください。
チケットぴあ | 【Pコード:532-655】 |
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※ 3/4(火)より受付開始(※ 各館の休館日・営業時間にご注意ください)
※ チケット残数がある場合のみ販売
フェニーチェ堺(南海高野線「堺東」駅 徒歩8分)
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販売時間 :9:00~20:00
休館日:第1・3月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
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(営業時間9:00~20:00 休館日:第2・4月曜日(ただし祝日は開館) 年末年始(12月29日~1月4日))
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